お城の楽しみ方 -櫓編-

nakamura

お城の楽しみ方シリーズ。今回は「櫓(やぐら)」についてです。櫓の最も基本的な機能は、敵の動きを発見するための監視です。また、武器や食料の貯蔵庫としても機能していました。

形状による分類
三重櫓二重櫓平櫓(さんじゅうやぐら・にじゅうやぐら・ひらやぐら)
それぞれ3重・2重・1重の屋根を持つ櫓。当然ですが、建造物としての高さがあるほど偵察機構としての効果が高いです。三重櫓より高い(四重、五重)建物は櫓ではなく、天守に分類されます。つまり、天守と櫓は構造上は同じカテゴリーということになり、二重櫓や三重櫓を天守の代わりにしているお城もあります。平櫓など低い櫓はストレージとしての意味合いが強かった。
重箱櫓(じゅうばこやぐら):一重と二重の面積が同じ、総二階構造の櫓。

三重櫓 「明石城 巽櫓」
二重櫓 「新発田城 旧二の丸隅櫓」
平櫓 「熊本城 竹の丸平御櫓」

・多門櫓(たもんやぐら)
長い平屋、長屋のような櫓。従来の倉庫としての櫓の役割にくわえ、天守や櫓などの建物どうしをつなぐ通路としても機能した。

多門櫓 「熊本城 宇土櫓」

役割やポジションによる分類
・天守(てんしゅ):その城のなかで最も重要な櫓。
小天守(しょうてんしゅ):天守に付設された櫓。渡櫓で連結される。
渡櫓(わたりやぐら):櫓と天守、または櫓と櫓の間に建てられた接続目的の櫓。
隅櫓(すみやぐら):一連の曲輪の四隅に設置される櫓。

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