お城の楽しみ方

日本には多くの美しい城があり、それぞれに歴史と魅力があります。この記事では、城巡りの楽しみ方を紹介します。
城の成り立ちから現在
日本の城の起源は古代に遡ります。初期の形態は、主に防御目的の簡易的な「土塁」や「木柵」でした。これらは、集落や貴重な資源を守るために用いられていました。
室町時代になると、国内の戦乱が激化し、地方の豪族や武士たちが地方を掌握するために「山城」を多く築き始めました。

戦国時代は、日本の城が大きく発展した時代です。大名が互いを攻めたり、守ったりするために戦争要塞として進化しました。この時代の城は、防御機能が非常に高く、石垣で固められた堀や複数の門、高い天守閣が特徴です。安土桃山時代には、織田信長や豊臣秀吉といった戦国大名によって、さらに洗練された城が建設されました。

徳川幕府による江戸時代に入ると、空前の築城ラッシュになり、大小あわせて3000ともいわれる城が建築されました。しかし、1615年には幕府によって一国一城令が制定されると、今度は多くの城が壊されました。これ、わざとですかね?
江戸幕府「みんな、自分の国を守るために城いっぱい建てよう!」
大名「おー!威信をかけて建築します!」
~15年後~
江戸幕府「あーやっぱ、大名が城もちすぎるのリスク高いわ。一城だけ残してあとは壊して。」
大名「」

明治維新を迎えるとさらに多くの城が破壊されました。理由としては廃藩置県、武士階級権力の象徴であることを嫌った、管理費用がかさんだ。など様々あります。また、近代化と西洋化を推進していたので、和風建築が時代遅れとみなされていた節もあったようです。
明治政府「ヨーロッパ、イケてるよね~。鹿鳴館ナウいじゃん」
日本の城「・・・」
明治政府「うわ、城とかダサっ!和風とかマジで時代遅れすぎるから、壊せ!」
日本の城「無念……!!」
現代のお城好きからしたら、迷惑以外のなにものでもないですね。なにが「ナウいじゃん」じゃ!このたわけ!

また、戦時中は空襲によって数々の城が消失しました。姫路城のように奇跡的に火災を免れたお城もあります。産経新聞フォトギャラリー
時代の激動のなかで姿を消していった無数のお城たちですが、戦後になると失われた歴史と文化の重要性に対する認識が高まりました。1950年に制定された文化財保護法、1960年代〜1970年代の城郭復元ブームを経て、いまでは、城はただの歴史的遺産だけでなく、地域のアイデンティティや誇りを象徴する存在として広く認識されています。教育や観光の場として、地域コミュニティの拠点として重要な役割を果たしています。

城を愛でる①地形
とくに戦国期の山城で顕著ですが、小高い丘や山を切り崩したり整地したりして要塞化していました。城郭自体は前述のとおり破壊されてなくなっていることがほとんどですが、立地状況は当然のことに加えて、地形は残っています。
「街道が交差するこの場所は交通上の要所だったんだ」とか「ここに土塁を築いたのか」とか「ここを横矢掛りにして敵を討ち取ったのか」とか「この切崖の角度がたまらん!」とか。縄張り図の見方を勉強しておくとより楽しめます。山城散策はトレッキングの領域になることが多いので、服装などしっかり準備したほうがよいです。
……あれ、これ①にしたけど、一番マニアックな楽しみ方かもしれん……
城を愛でる②堀・石垣
・堀
どちらも防御としての機能を持っていました。つまり、デザインには設計者の意図があります。お堀と聞くと水に満たされた水堀が一般的ですが、水がない空堀というのもあります。空堀はバリエーションがあり、斜面に対してどういう角度で掘ったか。堀底の形がどうか。
堀切〈ほりきり〉、竪堀〈たてぼり〉、横堀〈よこぼり〉、薬研堀〈やげんぼり〉、箱堀〈はこぼり〉、毛抜堀〈けぬきぼり〉、障子堀〈しょうじぼり〉など。それぞれ、いい感じの写真撮れたら掲載します。

・石垣
時代の流れによって大きく3種類に分類されることが多いです。
①野面積み(のづらづみ)
石をそのままの自然な形で使用する積み方です。石の自然な形状を生かして積み上げるため、外見は不規則です。古い時代の城や防御施設で見られます。

②打ち込み接ぎ(うちこみはぎ)
石の側面をある程度加工して、石同士の隙間を最小限に抑える技法です。石を密着させることで、石垣全体の強度を高める効果があります。表面は自然な形状を保ちつつ、接合部分だけを精密に加工します。石の配置が比較的整然としており、美観と強度のバランスが取れています。

③切り込み接ぎ(きりこみはぎ)
各石の接合面を精密に加工し、ピッタリ合わせる方法です。石垣全体としての隙間が少なく、高い強度と美観を実現します。この方法では、石一つ一つをほぼ完璧な形で組み合わせるため、工期やコストがかかります。美しく耐久性が高いのが特徴です。まぁ、あっしは野面積みが一番美しいと感じますがね。

野面積みの石垣職人をテーマにした『塞翁の楯』めちゃくちゃオススメです!
城を愛でる③城門・曲輪・櫓・天守
言うに及ばず。お城の建造物にあたるものたち。一般的に「お城」って認識されているものたちですね。築城時代や建築様式を楽しむことは基本だとしてて、私がよくやるのは、「バーチャル足軽ごっこ」攻め方の足軽になったつもりで城門から侵入します。城門内を見回す。「あぁ、あんなところに鉄砲狭間がある。射撃されていま討ち死にしたな。」とか「道がくねってなかなか三の丸にたどり着けん!」とか一人脳内で戦を繰り広げることで、設計者の意図を深く理解できます。(たぶん)

これ一記事じゃおさまらないことに気づきました。以下リンク張ります。