カメラのお勉強 「モード」

カメラのお勉強シリーズは、もはや自分の勉強ノートと備忘録になっていますが、開き直っていきます!
AUTOモード(オート)
カメラが撮影環境を分析し、そのシーンに最適なシャッタースピード、絞り、ISO感度、ホワイトバランス、フラッシュの有無などすべての設定をカメラが自動でやってくれます。ユーザーは構図やタイミングに集中することができ、カメラの技術的な側面について心配する必要がありません。初心者に優しい機能ですが、ずっとAUTOモードで撮影をしていると、技術の向上が見込めないとも言えます。
Pモード(プログラムオート)
シャッタースピードと絞りをカメラが決定しますが、露出補正やISO感度、ホワイトバランスなどの他の設定はユーザーが手動で調整することができます。Pモードは、オートモードからマニュアルモードへの移行を学ぶ際の中間ステップとしても便利です。自動での設定を見ながら、それに何らかの変更を加えていくことで、徐々にマニュアル撮影の感覚を掴むことができます。
AUTOモードとの違い
AUTOモードではすべての設定がカメラに委ねられますが、Pモードでは露出に影響を与える主要な要素のうち、シャッタースピードと絞りだけを自動で設定し、他の要素はユーザーがコントロールできます。
・露出補正:カメラが自動的に決定した露出設定を明るくしたり暗くしたりすることができる。
・ISO感度の調整:カメラの感度を手動で設定することができ、低光量環境での撮影や高速シャッターが必要な場合に適応できる。
・ホワイトバランス(WB)の調整:WBとは、異なる光源下で色の正確性を保つ。プリセット(日光、曇り、蛍光灯など)またはカスタム設定が可能。
・フォーカスモードの選択:オートフォーカス(AF)やマニュアルフォーカス(MF)の切り替え、またはAFエリアの選択が可能。
・フラッシュの設定:内蔵フラッシュのオン、オフ、オート、リダクション(赤目軽減)など、異なるフラッシュモードを選択できる。
・ドライブモードの選択:シングルショット、連続撮影(バーストモード)、セルフタイマーなど、異なる撮影モードから選択することができる。
・メータリングモードの選択:全体的な光の平均を取るマルチパターンメータリング、特定の部分に焦点を当てるスポットメータリング、またはその中間のセンターウェイトメータリングから選ぶことができる。
・プログラムシフト:プログラムシフト(フレキシブルプログラム)機能を使用して、自動で設定されたシャッタースピードと絞りのバランスを変更できる。
いろいろあるけど、初級者はISOとWBの調整で十分だと思います。
A(Av)モード(絞り優先)
“Aperture”(絞り)または”Aperture value”(絞り値)。ざっくり一言でいうと、ボケ具合を選択するモード。ユーザーがF値を設定し、カメラが適したシャッタースピードを自動で選択します。F値を変えることで被写界深度(ピントが合っている範囲)をコントロールできるため、同じ距離で撮影したとして、ある主題を際立たせたいのか、全体を見せたいのかの選択もできます。
S(Tv)モード(シャッター優先)
“Shutter”(シャッター)または”Time value”。ユーザーがシャッタースピードを手動で設定し、カメラがそれに合わせて適切なF値を自動で決定します。このモードは特に、被写体の動きをコントロールするための撮影に適していて、動いている被写体を止めたいとか、逆に動きを表現したい場合に有効です。
撮影モード | SS | F値 |
---|---|---|
AUTO P Mode | カメラが決定 | カメラが決定 |
A Mode | カメラが決定 | ユーザーが決定 |
S Mode | ユーザーが決定 | カメラが決定 |
M Mode | ユーザーが決定 | ユーザーが決定 |
数値うんぬんは、シチュエーションによって変わるので、いろいろ試してみるのがいいですね。液晶モニタでいい感じでも、うちに帰って大きいモニタで見たらイマイチ……みたいな試行錯誤で写真は上手になっていくんだと思います。そもそも、趣味でやっているなら、失敗すらも楽しむマインドでやるのが一番です。