滝写真の撮り方

光を意識する
①最適な撮影時間を選ぶ
・ゴールデンアワーの利用:日の出や日没時のゴールデンアワーに撮影すると、光が柔らかく、滝やその周辺の自然が美しくライトアップされる。この時間帯の暖かみのある光は、滝の水に美しい輝きを与え、影が柔らかくなる。
・直射日光を避ける:直射日光下での撮影は、強いコントラストにより影が濃くなりすぎ、ディテールが失われがち。曇りの日や、日陰になっている時間帯を選ぶと、均一で柔らかな光が得られる。
②方向を意識する
・側光の活用:滝を横から照らす側光は、水の流れや滝の周囲の岩などのテクスチャを際立たせる。この光の方向は、滝の形状や流れの立体感を強調しやすい。
・逆光での撮影:逆光を使うと、水しぶきやミストが光を受けて輝き、幻想的な雰囲気を演出できる。逆光の場合は露出を注意深く調整することが重要。
③影を表現の一部として使う
・影のディテールを保持:滝の暗部にもディテールが見えるように露出を設定する。影部が完全に黒く潰れてしまうと、写真に深みが欠けることになる。
・ハイダイナミックレンジ(HDR)の活用:特に光と影の差が激しいシーンでは、HDR撮影を利用することで、明部と暗部のディテールを両方捉えることが可能。
④フィルターの使用
・ND(Neutral Density)フィルター:強い日光下での撮影や、長時間露光を行いたい場合に、光量を調整し滑らかな水の流れを表現するのに有効。
偏光フィルター(PLフィルター):水面の反射を抑え、水の色や背景の色を鮮やかにするとともに、水の透明感を出す。
ヨリとヒキ
ヨリ撮影では、滝の一部にフォーカスを当て、そのディテールや水の動きを強調します。自分の感性で滝を切り取るイメージ。
・使用レンズ: マクロレンズや望遠レンズを使用して、特定の部分を大きく、詳細に撮影する。
・ディテールの強調: 滝の水の流れや滴、岩の表面の濡れ具合など、細かいディテールを捉える。
ヒキ撮影では、滝全体をその環境の中で捉え、滝の存在が周囲の景観にどのように溶け込んでいるかを表現したいですね。つまり、周りの自然も含めた構図を考えます。岩や木、滝壺など、周囲の要素を取り入れます。
・使用レンズ: 広角レンズを使用。広い範囲をカバーすることで、景観全体を捉える。
・景観の捉え方: 滝だけでなく、周囲の山々や森、空の色といった要素も一緒に捉えることで、滝の場所や大スケール感を表現する。
ストーリーテリング: ヨリ撮影とセットで、その場所の物語や雰囲気を伝えることが可能。
シャッタースピード
滝の落水をどう表現したいかに大きく影響します。
①滑らかな水の流れの撮影
・長時間露光:滝の水を滑らかでシルキーな質感に見せたい場合は、長時間露光が適している。SSを1/2秒から数秒以上に設定。これにより、動く水が連続した線として捉えられる。
・NDフィルターの使用:日中など光が強い場合には、NDフィルターを使用する。これは光を遮断し、長時間露光を可能にする。
② 力強い水の動きの撮影
・短時間露光:水の飛沫や力強い流れをその瞬間で捉えたい場合は、シャッタースピードを速く設定。1/250秒以上で、水しぶきの一瞬を捉える。
光の条件:この設定では、充分な光が必要となる。曇りの日や早朝・夕方ではISOを上げるか、露出を調整する必要がある。